ガーデニング初心者さんがきれいにお花を咲かせるには、それなりの基礎知識が必要です。

しかし、一体何から始めればいいのか途方に暮れてしまうことも多いでしょう。

そんなあなたにおすすめなのが「プランターガーデニング」です。

プランターであれば、小さな空間にあなた好みの植物を自由自在に植えることが出来ますし、比較的簡単に作れますよ。

そこでこの記事では、ガーデニング初心者さんに向けて、プランターガーデニングの基礎知識をレクチャーいたします!

ガーデニング初心者でも大丈夫!花選びのコツ

これから初めてガーデニングにチャレンジしたい!と思っているあなた。

まずは初心者さんでも育てやすい季節の花を知っておく必要があります。

お花を選ぶ時にはまず、その季節のお花はどんな種類があるのかを調べておきましょう。春には春の、夏には夏のお花があるからです。

また、それほど手間をかけなくても済むような、簡単に育てられるお花を選ぶのもポイントですよ。

ここでは、お花の基礎知識としてお花の咲かせ方による種類をご紹介します。

「一年草」「多年草」「宿根草」って?

お花には「一年草」「多年草」「宿根草」という咲き方による分類があります。

一年咲いたら枯れてしまう「一年草」毎年花を咲かせる「多年草」多年草と似たような種類に「宿根草」があります。

宿根草は、冬になると地上部は枯れてしまいますが、春になると再び芽吹いてきれいな花を咲かせてくれるのです。

それでは、一年草、多年草、宿根草の3種類の中から、初心者さんでも育てやすい花をご紹介します。

一年草で育てやすい花

一年草でもっとも育てやすい代表花といえば「パンジー」「ビオラ」「デイジー」「リナリア(姫キンギョソウ)「ペチュニア」「マリーゴールド」「インパチェンス」でしょう。

これらの花は春や秋に種まきをして、春まきなら秋に、秋まきなら春に花を咲かせて3ヶ月ほど楽しませてくれます。

初心者さんでも簡単に育てられるパンジーやビオラなどは、秋に種をまいても育てられますし、苗を買って植えることで冬から初夏まで長期間楽しめるのでおすすめです。

夏の花ならペチュニアやマリーゴールドが色合いもきれいですし育てやすいですよ。

多年草で育てやすい花

多年草で育てやすい花は、プランターガーデニングの主役にもなれる「ゼラニウム」です。

とても丈夫なので初心者さんでも育てやすい花ですよ。

その他、「バーベナ(花手毬)」「マーガレット」「キキョウ」「クリスマスローズ」なども季節を通して楽しませてくれます。

ローズマリーやセージ、ミントなどのハーブ類も多年草の一種で、一度植えると毎年良い香りを振りまいてくれますよ。

色とりどりの花と一緒にアクセントとして植えたり、ハーブだけをプランターに集めてキッチンガーデンを作っても楽しそうですね。

宿根草で育てやすい花

宿根草で育てやすい代表的な花は「シクラメン」「ラナンキュラス」「チューリップ」「水仙」「ムスカリ」「百合」「デルフィニウム」「ツル二チソウ」です。

この中でも特に球根植物は、まさに植えっぱなしで毎年きれいな花を咲かせてくれるので、プランターガーデニングにもおすすめですよ。

プランターガーデニングの基本<土作り>

初心者さんでも育てやすい花がわかったところで、早速プランターガーデニングを始めるための準備を始めましょう。

お花を植えるのに絶対に必要な物といえば「土」ですよね。

土といってもいろいろあります。

・さまざまな土がミックスされて花の種類に応じてすぐに使えるタイプ
・肥料が配合されているタイプ
・酸度が調整されているタイプ

などです。

どんな種類があるのかをご紹介します。

初めは市販の培養土がおすすめ

園芸店に売られている市販の培養土は、草花用や野菜用、山野草など種類に応じて適切な土がブレンドされています。

大抵は肥料も調整されており、そのまま使えるタイプのものです。

一般的な「草花用の培養土」の他にも、バラ専門、パンジー専門、ラン専門など「お花の種類別」に分かれているものもあります。

初心者さんが初めて用土を購入するときは、この市販の培養土がもっとも使いやすいといえるでしょう。

慣れてきたら用土を配合してみよう

初めは市販の培養土を使っていって慣れてきたら、単品の土を自分で配合して作ってみるのも楽しいですよ。

基本的には赤玉土と呼ばれるポピュラーな土と、腐葉土と呼ばれる落ち葉が堆積し腐った土を混ぜた物を使います。

腐葉土は、養分・水分や温度などが保たれ排水性に富んでいます。

その他植物によってはバーミキュライトやピートモスなど土を軽くするもの、川砂や軽石など水はけを良くするものなどを配合します。

初心者におすすめのプランターや鉢の選び方

用土を揃えたら次は早速プランターや鉢を選んでみましょう。

プランターは一般的に細長い形をしたものを指し、鉢は丸や四角い形をしたものを指します。

それぞれ材質などの違いがあるのでご紹介しますね。

テラコッタ(素焼き鉢)

テラコッタ鉢は素焼き鉢とも呼ばれていて、土を高温で焼いて作ったもっともポピュラーな陶器の鉢のことです。

テラコッタは飾りのないシンプルなタイプから、レリーフが施されたタイプなどおしゃれなものもあります。

通気性や排水性に優れていますが重いため、初心者さんは扱いに気をつける必要があるでしょう。

プラスチック鉢

プラスチック鉢はその名の通り、プラスチックを使って作られた容器です。まるい鉢の形のものから長方形のプランターまで色々あります。

軽くて壊れにくいのが特徴でベランダガーデニングにも使いやすく、初心者さんに優しい鉢といえるでしょう。

木製の鉢

木製の鉢は園芸店にも売られていますが、スーパーで手に入るりんご箱なども使えますよ

見た目もおしゃれでインテリアとしても素敵ですし、水はけや通気性も抜群です。

ただし、時間が経つと風化してしまうこともあるので壊れやすいです。ニスなどを塗って防ぐと通常より長持ちしますよ。

カゴやブリキ缶など

100均で売っている小さなカゴには、お花を植えるのにぴったりなおしゃれなタイプがたくさんあります。

トマト缶やミルク缶など、ラベルを剥がせばそのままおしゃれな鉢として使えますね。

いずれもポット苗のまま並べても可愛いですし、受け皿を敷くことでお部屋の中のインテリアとしても楽しむことが出来ますよ。

初心者は苗を買って植えてみよう

どんなに育てやすい一年草であっても、初心者さんが種まきして育てるのは結構大変です。

まずは、園芸店で気軽に手に入れられるポット苗を使って、プランターガーデニングを楽しみましょう。

準備する物

プランターガーデニングに必要なものは、最低限「シャベル」「ジョウロ」「土入れ(缶でもいい)」「ハサミ」「手袋」です。

今はホームセンターでガーデニングセットとしてまとめて売られているので、そのようなものを買うのもいいでしょう。

肥料についての豆知識

お花の肥料には元肥といって、お花を植えるときに事前に混ぜておく肥料と、花が咲き始めてから定期的に与える液体肥料があります。

元肥にはマグァンプKなどの緩効性化成肥料や油かす、液体肥料にはハイポネックスなどが一般的です。

液体肥料は1000倍など薄めて使うタイプがポピュラーですが、原液のまま使うタイプ、鉢に挿して使うタイプなど色々あります。

水やりについて

一年草などの花弁が繊細なタイプの花は、水やりをするときに花弁に水をかけないように気をつけましょう。

基本的には花にはかからないように、土に直接かけてあげるようにしてください。

水やりの頻度は土の表面が白く乾いてから、与えるようにしましょう。

まだ湿っているうちにどんどん水をやってしまうと、根腐れを起こして枯れてしまいます。

プランターへの植え方は?

ここまで準備が整ったら、後はお好みのプランターに土を入れて苗を植えていくだけです。

春の花なら春の花一色で植えていくのもきれいですが、初心者さんでもきれいでおしゃれに見えるのが寄せ植えとハンギングです。

ひとつずつご紹介しますね。

おしゃれな寄せ植えを作ってみよう

寄せ植えとは一つのプランターにいろいろな種類のお花を植えることです。

ポイントは絵を描くようなイメージで植えていくこと。

お花の他にもハーブやシルバーリーフ、コリウスなど、差し色になる色の葉っぱを植えてみると素敵に仕上がりますよ。

ハンギングバスケットとは?

ハンギングバスケットとは上からぶら下げたり、壁に掛けたりして楽しむタイプの鉢(バスケット)を使って植えます。

立体的に楽しめるので、玄関などに飾るとおしゃれですし、ベランダの柵に並べるとまるで外国の町並みにあるような素敵な光景に仕上がりますよ。

まとめ

いかがでしたか?

ガーデニング初心者さんでも簡単に作れる、プランターガーデニングのやり方をご紹介しました。

プランターガーデニングなら、ちょっとした狭いスペースでもたくさんのお花を育てることが出来ます。

鉢やプランターを立体的に並べると、その一角だけでもおしゃれに仕上がりますのでぜひお試しください。

こちら↓の記事では、
初心者でも簡単にできる、おしゃれな
寄せ植えの作り方をお届けしています♪
初心者でも簡単にできるハンギングバスケットの作り方!
ぜひ、参考にどうぞ♪

この記事を書いた人

名前(せるっち)
北国在住のウェブ屋さん。
ワンコと散歩中に見る空が好き。